2024年12月の休診日:12月1日(日)・8日(日)・15日(日)・22日(日)・29日(日)が定期休診日となります。
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症例ブログ《からだ研究所》

猫背による肩の痛み

猫背(ねこぜ)で肩が痛くなった!

どうしても猫背が治せない

自分が猫背だと前々から気づいている、気になっている、という方はたくさんいらっしゃると思います。

猫背でのデメリットは「見た目が悪い」「内臓が圧迫され、よけいな負担がかかる」「肺活量が少なくなる」「背中に神経痛のような症状が出る」「ニキビができやすくなる」などなど、たくさんあります。これだけのデメリットに対して、メリットはゼロです。

かくいうこの僕自身も、小学生のときから猫背でした。いかんいかんと思い胸をはってみても、5分とたたないうちにまた元に戻ってしまう・・・の繰り返し。猫背を気にされている方は同じような経験を一度はされているのではないでしょうか。

「良い姿勢」を維持できない原因は、実は日常生活のなかに数多くひそんでいるのです。前かがみや中腰など、背中が丸くなる姿勢をとる機会が多い、運動不足により背中の筋肉が衰えている、仕事がデスクワーク、自動車の運転・・・などなど。

これらに共通していえるのは、長時間にわたって同じ姿勢が続くことで、骨盤がゆがみがちになることです。そこで当院では、猫背を根本から改善するため、整復(せいふく)と指圧で骨格のゆがみをバッチリ整える方法を提案しています。

猫背で左肩に痛みが… Iくん15歳の場合

これはモノをとろうとして腕を動かした瞬間、左肩が痛くなったというIくん15歳の症例です。「昔から猫背で…」と一緒に来院されたお母さん。今回の左肩の痛みは、猫背が原因だとピンときたようです。本人に注意してもなかなか直そうとしないので、左肩の痛みだけでなく、この機会に姿勢もなんとかしてほしいとのことでした。

確かにIくんは見るからに「ザ・猫背」という感じです。お母さんの察した通り、今回の左肩の痛みはこの猫背が原因です。猫背で背骨がねじれて、左右の肩甲骨の高さが違っていたため、左肩の動きが制限されてしまい、ちょっと動かしただけで肩の筋肉に負担がかかって、炎症を起こしてしまったのでした。

これではマッサージで患部の痛みを取り除いても、丸まった背骨を治さない限り、また痛くなってしまいます。さっそく整復して骨格のゆがみを正しい位置に戻し、日常生活でも気をつけて胸を開くよう指導しました。すると早速、効果があらわれ、2回目に来院されたときにはもう2センチくらい背が高くなったように見えました。

こうして肩関節にかかる負担を取り除いたところで、次に異常緊張していた筋肉を緩める指圧をおこないました。その後、毎日通院されて2週間で左肩の痛みは完全になくなり、施術18回で骨格のゆがみも心配なくなりました。

猫背が治ると、すべてがうまくいく

Iくんは背筋が伸びたことで、来院時よりちょっと大人っぽくなりました。姿勢が良くなるだけで、ずいぶん印象も変わってくるものです。これで学業も背筋のようにぐんぐん伸びたら最高ですね。

実際に姿勢がよくなると、見た目だけでなく、内面にも変化があらわれます。例えば内臓の動きが良くなるので、身体も楽になり、集中力が高まります。さらに肺活量が改善されるので、免疫力や持久力の向上にもつながります。そうなると何をやるにも自信がついてきて、ピンと伸びた背筋とあいまって、堂々とした風格が身についてきます。

冒頭で猫背のデメリットをお話ししましたが、逆によい姿勢をずっと続けるだけで、すべてがうまくいくようになるんですね。僕も毎日気をつけて、背筋を伸ばすようにしています。

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