2024年11月の休診日:11月3日(日)・10日(日)・17日(日)・24日(日)が定期休診日となります。

症例ブログ《からだ研究所》

頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)

「肩が張ってきたな」と思ったときには?

「肩が張ってきたな」と思ったときには?

放っておけない肩の張り「頚肩腕症候群」

「肩がこる」「首が痛い」「腕が重たい」皆さんも経験があるのではないでしょうか? これらの症状を広い意味で「頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)」と呼びます。

「頚肩腕症候群」は医学的に肩こりのような症状全般を指す言葉で、病名ではありません。これらの症状をもたらしている原因がハッキリして初めて「病名」で呼ばれるようになります。

「病気じゃないんだから心配ない」「たかが肩こりじゃん」などと簡単に考えてはいけません。肩こりは「頚椎症(けいついしょう)」や「頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア」、「脊柱靭帯骨化症(せきちゅうじんたいこっかしょう)」、「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」、「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」いわゆる「四十肩・五十肩」などの初期症状の可能性もあります。

単なる肩こりだと安心する前に、しっかりその原因を見極めることが大切です。

肩が張る原因は姿勢にあり

頚肩腕症候群の多くの原因は、骨格がバランスを崩し、首や肩、背中の筋肉が疲労してしまうことです。筋肉が疲労して硬く緊張してくると、血行が悪くなります。すると乳酸などの疲労物質が筋肉のなかに蓄積されます。その結果、こりや痛みが発生するのです。

これをほっておくと、痛いから動かさない、さらに血行が悪くなる、といった悪循環に陥ります。慢性化すると「緊張性頭痛(きんちょうせいずつう)」や、ほかの症状を引き起こす原因にもなります。

長時間同じ姿勢で作業をしている方、猫背で首が前に突き出ている方、なで肩で首が細い方などは、気をつけてください。一日中、同じ姿勢でパソコンに向かって仕事をしている人などは特に注意が必要です。

肩が痛いくらい張るのに治療してもらえない? 28歳女性OLの場合

28歳OLの女性の方の症例をご紹介します。この患者様は以前、ほかの院で「頚肩腕症候群だから心配ないですよ」といわれ、ほとんど何の治療もしてもらえずに帰宅した経験があるそうです。「頚肩腕症候群って・・・難しそうなネーミングなのに・・・?」と、頭の中がハテナマークだらけになったそうです。首の付け根に痛みが走るくらいなのに、このままにされても困る! ということで、知人に勧められて当院に来院されました。

この患者様は自宅が遠く、通うのが大変とのことでしたので、「整復(せいふく)治療」+「指圧治療」で集中的に治すことにしました。同時に「ES-530」という電気治療をおこない、身体の芯の痛みを取り除きました。たった1回の治療で「先生! 長年の悩みから解放された!」と、笑顔で帰っていかれました。

このように頚肩腕症候群、いわゆる肩こりは、整復治療で痛みの原因を取り除き、指圧治療とマッサージで重くダルい部分をよくほぐせば、飛躍的に良くなりますよ。