肩こり猫背
日本の未来のために肩こりを改善!
肩がこる、ゴリゴリ鳴ったり、ひっかかりを感じる…
肩こりが酷くなってきたと思ったら、肩を回すとゴリゴリ音が鳴ったり、ひっかかりを感じるようになった。男女を問わずよく聞かれる症状です。痛みがあるというわけではないけれども、なんか気になりますよね。
そもそもこの世に「肩こり」という「病気」はありません。肩こりは「症状」なのです。原因はいろいろありますが、今回は姿勢がもたらした症例をご紹介します。
「背中から肩がこる。音がする」36歳男性サラリーマンの場合
今回は1日中デスクワークにあけくれ、その大部分をパソコンとにらめっこして過ごしている典型的な36歳サラリーマン男性のお話しです。「背中から肩がこる。音がする」という訴えで来院されました。
問診カウンセリングで肩の可動域や日常生活での動作の癖をうかがいましたが、これらに特別異常はナシ。さらに不思議なことに、肩がこりだしてからゴルフは絶好調とのこと。もしやゴルフのやりすぎかと思いましたが、特に筋肉の緊張は見つかりませんでした。
ベッドに寝てもらい、詳しく調べてみてやっと肩こりの原因がわかりました。背骨がゆがんで肩が下がっていたのです。原因は猫背でした。悪い姿勢で毎日長時間にわたって机仕事をしていたため、背中の筋肉がパンパンになり、肩甲骨(けんこうこつ)と肩関節の位置がずれ、筋肉の腱である棘上筋(きょくじょうきん)が肩甲骨にひっかかり、クリック音が出るようになっていたのです。
肩こりの治療にはまず、ゆがんだ背骨から
この患者様の治療はまず、ゆがんだ背骨を正常に戻すことからスタートすることにしました。なぜなら背骨がゆがむ、だから肩関節に大きな負担がかかる、そうして肩の高さが変わってしまう、ということで、元をたどれば背骨のゆがみにすべての原因は端を発していたからです。
肩の関節と筋肉はとても複雑な構造で、2〜3キロほどもある腕を支えています。そのため、筋肉の硬さや柔軟性がものすごく影響します。体操の選手くらい逆三角形の肉体を持っていれば肩こりは無縁でしょうけれども、一般のサラリーマンとなるとそうもいかなかったということです。
この患者様は週に3回来院できたと仮定して、約4週くらいでほぼ改善との見通しでしたが、予定通りにしっかり通っていただいているお陰で順調な回復をみせています。2週目に突入した現在ではすっかりクリック音もしなくなり、あとは筋肉の張りを取り除くだけ、といった段階です。
肩こりは根本から改善するべし
今回は肩関節以外が原因の、肩こりの症例をご紹介しました。こういう症例の場合、肩のマッサージだけでは、こうまでスムーズに治りません。今回の場合は背骨のゆがみでしたが、根本原因からしっかり治療することの大切さを改めて実感した症例でした。というわけで《今日の格言》は「火のないところに煙は立たない。しかし火元は同じ場所とは限らない」といったところでしょうか。
これからの未来、こういった原因不明の痛みや違和感を抱える人は増えていくと思われます。なぜなら、子供の頃からゲームなどで外で遊ぶことが少なくなり、背骨を支える筋力が弱く、正しい姿勢に耐えられない子供達が多いからです。食生活や運動量などの影響が表に出てくるのは10年後といわれています。将来のことを考えると、よく遊んで質の良い筋肉を作るのは大切なことなのです。
私も率先してよく遊んで、良い姿勢をキープして、歳をとっても痛みのない身体でバリバリ働いて、たくさん稼いで、たくさん納税したいと思います。ひいては日本の活性化につながることかもしれませんね(笑) …それでは時間が空いたので、日本の将来のために、海へサーフィンに行ってきます!