2024年12月の休診日:12月1日(日)・8日(日)・15日(日)・22日(日)・29日(日)が定期休診日となります。
【年末年始 休診のお知らせ】2024年12月30日(月)〜2025年1月3日(金)は休診とさせていただきます。
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症例ブログ《からだ研究所》

膝の痛み 半月板損傷(はんげつばんそんしょう)

膝の痛み「半月板損傷」

ジャンプをしたら膝に激痛!

「ジャンプをして着地をするときに足を強く踏み込んだら、膝に激痛が走った」「サッカーをしていてキックをするときに強く踏み込んでから、膝をひねった瞬間に痛くなった」「膝を曲げてまた伸ばしたときにポキッ!となり、膝が動かなくなった」「膝がスムーズに動かず、たまにひっかかりそうな不安感がある」…

これらの症状は「半月板損傷(はんげつばんそんしょう)」の疑いがあります。

半月板損傷の酷いものでは「前十時靭帯(ぜんじゅうじじんたい)」の損傷を合併することもあります。症状が続く場合は精密検査をおこない、場合によっては手術になることもあります。

バスケをしていて突然の激痛が右膝に! Tさん(30代男性)の場合

これは足を引きずりながら来院したTさん30代男性の症例です。もともと以前から膝に痛みがあり、たまに腫れたり、何度かひっかかりを感じたことがあったそうです。今回は学生時代からやっているバスケをしていて、突然その場を動けなくなるほどの激痛が右膝に! ということで来院されました。

来院時の具体的な症状としては「腫脹(しゅちょう)」と「疼痛(とうつう)」、および「可動域制限」がありました。膝関節の徒手(としゅ)検査をしてみたところ、半月板(はんげつばん)に問題がありそうです。

Tさんは「膝が引っかかるのがどうしても気になるので、どうにかしてほしい」と言います。私は「膝の曲げ伸ばしだけならすぐに治せると思いますが、痛いですよ」と言うと、Tさんは「我慢するのでお願いします」と言うので、さっそく施術をおこないました。膝の引っかりを除去する矯正治療をおこなうと、Tさんは「うわっ! いきなり何をするんですか!?」と半ば怒っているようでしたが、治療後に膝の屈伸をしてみて「あっ、楽になった。動きやすい! 今すぐにでもバスケットやりたい!」と一転して上機嫌になりました。

しかしこれでは一時的に半月板が膝関節に引っかからないよう、関節面の位置を戻しただけなので、動けばまた炎症が起こり、痛みも引っかかりも再発してしまいます。そこで膝の関節を安定させるために、7〜10日は包帯固定をすることにしました。また、Tさんの膝の痛みの根本の原因は骨盤にありますので、骨盤の治療もおこないます。

膝の痛みは意外と早く回復

2回目の施術では赤外線療法をおこないました。また、太ももの筋肉が硬いと膝の負担になりますので、ベッドに横になってもらい、下肢マッサージを施しました。その後、下肢台でリハビリマッサージをおこない、ふたたび包帯で固定します。ちなみに膝の引っかかりはだいぶ少なくなったものの、まだ少しあるようです。

3回目の施術では膝がもっと安定するようにふたたび矯正をおこないました。Tさんは最初よりは動じませんでした。

受傷からちょうど2週間後にあたる6回目の施術では、膝の腫脹と疼痛が引いてきて、じょじょに日常生活でも歩くのが楽になってきたとのことなので、包帯をはずしました。しかし一応、屈伸運動に少しでも不安がないように、靭帯をサポートするためのテーピングを施しました。

10回目(受傷4週間後)に来院されたときには、膝の不安がだいぶなくなったので、ジョギングをしてみたとのこと。そしたら大丈夫のようだったので、次の週には練習にも復帰したそうです。意外と早い回復でした。

痛まない膝をつくるために

Tさんが早く復帰できた理由は、自分で太もものストレッチやマッサージをちゃんとやっていたからです。

Tさんはその後、以前よりも日頃のケアに手をかけるようになり、今ではTさんの指導でチームメートもケガが減ったようです。

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