2024年11月の休診日:11月3日(日)・10日(日)・17日(日)・24日(日)が定期休診日となります。

症例ブログ《からだ研究所》

ぎっくり腰、腰の痛み

腰が痛い、動けない… ギックリ腰!

何気ない動作でギックリ腰

ギックリ腰は『重いモノを持ち上げたときになる』というイメージを持たれている方も多いと思います。しかし実際には、クシャミや椅子から立ち上がった瞬間など、日常の何気ない動作で発症することがあります。

ギックリ腰は『重いモノを持ち上げたときになる』というイメージを持たれている方も多いと思います。しかし実際には、クシャミや椅子から立ち上がった瞬間など、日常の何気ない動作で発症することがあります。

ギックリ腰の多くは医学的に「筋性腰痛症(きんせいようつうしょう)」または「筋・筋膜性腰痛(きんきんまくせいようつう)」と診断され、その原因は大腰筋(だいようきん)の拘縮(こうしゅく)または「持続性収縮(じぞくせいしゅうしゅく)に関係しています。

ギックリ腰に痛みがともなうわけは、骨盤や背骨がゆがむことによって筋肉が異常筋緊張(いじょうきんきんちょう)を起こし、炎症ができるからです。そこでギックリ腰の治癒には骨盤・腰椎・背骨を正しい位置に戻すことのほか、硬くなった筋肉(姿勢をささえているインナーマッスル)を緩めることが重要となります。

筋肉の炎症は安静にしていれば1〜2週間で治まりますが、背骨や骨盤のゆがみを戻さない限り、再発する可能性は残ります。

お子さんを抱っこしたら腰に激痛! Tさん(40代男性)の場合

朝早くから市場で働くTさん(40代、男性)は、格闘家のような素晴らしいボディの持ち主。ところが前日にお子さんを抱っこしたところ、腰の右側に激痛が走り、動くことはできるが痛くてこのままでは仕事にならない、との理由で来院されました。

身体を触診させていただくと、大腰筋と背中の起立筋(きりつきん)がカチカチです。人間の背骨の前後には身体を前に曲げる筋肉(大腰筋など)と後ろに反らせる脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)や広背筋(こうはいきん)などの筋肉があり、この大腰筋が持続的に縮むと、腰の筋肉に負担がかかるのです。

鏡を使ってTさんの姿勢のゆがみを確認してみたところ、やはり右の骨盤が上がってしまっています。これは右の大腰筋が縮んだまま伸びにくくなっている証拠です。このように大腰筋が異常筋緊張していると、上体を後ろに反らせにくくなり、前に曲げた状態から身体を起こす場面で負担がかかるようになるのです。

初回の施術では、背中と骨盤の矯正を行いました。当院の矯正は骨の位置を整えると同時に、硬くなったインナーマッスル(大腰筋)を動かすことで関節の可動域を広げます。こうすることで筋肉の炎症を50%以下まで抑えることができるのです。

2回目の施術は筋肉にフォーカスし、深部の筋肉(インナーマッスル)を緩めるために集中して指圧を行いました。この頃には筋肉もだいぶ柔らかくなってきて、かなり動けるようになったそうです。

続いて3回目の施術でもう一度矯正をおこない、4・5回目の施術で指圧、そして6回目の施術で初回に比べてどれくらい可動域が広がったのかをチェックするためにまた矯正をしました。

こうして全6回の施術で痛みはほぼ消失し、施術は終了となりました。Tさんはギックリ腰の損傷程度が「Ⅰ度(比較的軽め)」だったこともありますが、強靭な肉体の持ち主だったことも幸いでした。

ギックリ腰になったら這ってでもご来院を

ギックリ腰は軽度のものであれば約2週間ほどで治ります。重度のものになると治癒まで約4〜6週間くらいかかります。

もしギックリ腰になって動けなくなったら、這ってでも当院にいらしてください。歩いて帰れるようにしてみせます!

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