2024年11月の休診日:11月3日(日)・10日(日)・17日(日)・24日(日)が定期休診日となります。

症例ブログ《からだ研究所》

酷くなると痛みを伴い、時に曲がらなくなるばね指

指が痛い! まがらない!「ばね指」

「ばね指」とは?

「手を多く使う人方や、寒い場所で作業をする人によくみられる「ばね指」。指をまげるとパチンパチンとひっかかりがあり、酷くなると痛みをともなったり、まがらなくなったりすることもあります。

女性に多いばね指ですが、今回は珍しい男性の方の症例をご紹介します。

パソコン作業で指が痛くなった 60代男性の場合

これはパソコン作業の多い仕事で右の親指がばね指になった60代男性の症例です。問診カウンセリングで話しを聞くと、仕事を辞めてから症状が悪化したとのこと。痛みが強くてまがらず、朝がとくに酷くて、手を使っていないのに痛みが強いそうです。

まずは指と関係なさそうな腕に電気針を通し、カチカチになった筋肉をほぐします。さらに指のまわりをマッサージして、周辺の筋肉も緩めます。これで施術はおわり…と思ったら大間違い。ここからが天王町接骨院スタイルです。

親指の動きと関節の位置をチェックし、ゆがんだりずれたりしている部分を整復(せいふく)しました。そしてその位置でテーピング固定をします。なぜこうするのかというと、関節の位置が悪いままだと腱に負担がかかり、治りが遅くなるのです。こうして患者様は、初日でもうまがりやすくなったと喜んで帰られました。

現在は週に3〜4回ほど通院され、3月の初旬より18回くらいいらしていますが、朝方のみ症状が出るものの、ばね指は気にならないほどまで回復しています。

指が痛くなったら、悪化する前に早めの治療を!

この患者様は、ばね指の症状が出てからそれほど長く放置せずに来院されたことが、早期の回復につながったと考えられます。

ばね指を治す際に一番重要なのが、肘から手首までの前腕の筋肉です。ここの筋肉の緊張を緩めない限り、どんなに指そのものに電圧をかけても変化はないと僕は考えています。なぜなら、腕の筋肉は手までつながっており、腱になって指先にくっついているからです。ばね指になった人が指に引っかかりをおぼえるのは、この腱が引っかかっていることが多いのです。

指の整復をした上で、テーピングや、酷いときは包帯をして指の関節を動かさないよう安静にすれば、最短の改善が見込めます。こうして腱をカバーすることで、日常生活の動作で指にストレスをかけないようにするのです。

ときには手術になることもある「ばね指」。指から音が聞こえてくる前に、ぜひ一度ご相談を!

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