腱鞘炎について
手首の痛みを改善! 〜接骨院での「腱鞘炎」治療
手首の痛み「腱鞘炎」とは?
「腱鞘炎(けんしょうえん)」とは、正確には「狭窄性(きょうさくせい)腱鞘炎」といいます。橈骨茎状突起(とうこつけいじょうとっき、手首の親指側の部分)から背側骨間部(はいそくこっかんぶ、前腕の親指側の部分)にかけて通っている「第一コンパートメント」と呼ばれる腱鞘に炎症がおきて腫れる疾患です。
症状としては、物を持つときや、つかむときに、手関節(しゅかんせつ、手首の関節)の親指側に痛みがある、前腕の親指側が腫れて押すと痛い、または「フィンケルスタインテスト陽性」といって、親指を握りこんで手首を小指側にまげると痛みが増す、などがあります。
多くは手をよく使う女性が、更年期や周産期に発症します。これは年齢や出産の影響で、ホルモンバランスが崩れたりたり変化したりすることが要因です。
当院での腱鞘炎治療
医科と当院のような接骨院では、腱鞘炎の治療に違いがあります。
医科ではおもに、親指を外にむける動きや、手首を小指側にむける動きを制限するため、サポーター等で固定をします。痛みが強い場合はステロイドなどの抗炎症剤を注射します。ステロイドは水溶性と懸濁性(けんだくせい)の2種類があります。さらに症状が酷く、短期間で治癒する見込みが少ない難治性(なんじせい)のものになると、切開手術になる場合もあります。
当院での治療は、まず親指と手首の整復(せいふく)をおこない、異常緊張した長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)や短母指伸筋(たんぼししんきん)を改善します。これにより、親指の付け根の炎症を早く引かせることができます。痛みが強かったり、筋緊張が強い場合は電圧治療機器を使用し、筋緊張の緩和だけでなく、筋組織の炎症も引かせます。そして包帯もしくはテーピングで安静固定を施し、親指の関節可動域を制限させ、患部を保護します。
当院に来院された80%の患者様が、平均2週間で施術を終え、治癒しています。指の痛みがある方は、ぜひ診せにいらしてください。スタッフ一同、お待ちしております。