足の慢性捻挫
放っておくメリットなし! 足の慢性捻挫
足の慢性捻挫
「イテッ! 足ひねっちゃった…。でも、ほっといても治るし、まいっかぁ」こんな経験、ありませんか? 確かに放っておいても治りますが、治るまでのあいだは痛いのを我慢しないといけませんし、治っても寒くなったり急に動かしたりしたときに痛みが出たり、また同じ場所を痛めやすくなったりと、実は放っておくメリットってあんまりないのです。なので、もし足をひねってしまったら、軽くみずに、しっかりと固定しましょう。
捻挫は骨についている靭帯が切れることなのですが、靭帯が切れるほどの力がかかるので、靭帯がくっついている骨まで動かしてしまいます。ですからそのままにしておくと、まがった位置で靭帯がくっついてしまいます。そうなるとズレたまま骨に体重がかかることになりますので、なかなか痛みが引かなくなります。というわけで、固定するまえに、一度骨のならびを正しく整えることが大切になります。
程度にもよりますが、ちゃんと固定された捻挫は大抵10〜14日でよくなります。ところがこれを放っておくと、1ヶ月は痛みが続きます。何事も早めの対処が肝心ですね!
20歳女性の場合
20歳の女性の症例です。2週間前に海に入っていて、足首をひねった感覚があったそうです。しかし転んだわけではないので、たいしたことないだろうと放っておいたとのこと。ところが1週間たっても2週間たっても痛みがひかず、来院されました。
足を診させてもらうと、外くるぶしあたりが微妙に腫れていました。左右の足を比べると、ひねったほうの足首が太くなっています。
まずは腫れを引かせるため、足関節を整復(せいふく)しました。「ゴリゴリゴリ!」という音と痛みで相当びっくりされていましたが、施術後、さっきまでの腫れは跡形もなくなり、痛みも減って、ちょっとヤンキーちっくでツンとした感じの娘さんが、さらにびっくり顔になりました。
その後、2週間ほど固定をして、日常生活には支障がなくなり、施術は終了となりました。ただしハイヒールでダッシュできるまで回復するにはもうあと2週間、待ってくださいね。
とにかく足の慢性捻挫は早めの対処を!
先ほどもふれましたが、とにかく早めの対処に越したことはありません。ささいな痛みでも放っておかずにぜひ診せにいらしてくださいね。
ところで僕も実は、一昨日ベッドから降りるときに寝ぼけてつまづき、思いっきり捻挫をしてしまいました。そのときに一瞬だけ頭をかすめた言葉は「イテッ! 足ひねっちゃった…。でも、ほっといても治るし、まいっかぁ」でした。いけませんね。
皆さんも気をつけましょう!