2024年11月の休診日:11月3日(日)・10日(日)・17日(日)・24日(日)が定期休診日となります。

症例ブログ《からだ研究所》

交通事故のよる頸椎ねんざ むち打ち症

その首の痛み「むち打ち症」かも!?

「むち打ち症」の原因は意外と身近なところに

「むち打ち症」になるのは自動車事故ばかりではありません。乗馬やちょっとした喧嘩などで首に強い衝撃がかかり、思いがけず引き起こされることがあります。

私なども子供と遊んでいてドロップキックをされ、むち打ちになってしまった経験があります。あのときは後ろから全開マックスで蹴られた拍子に、交通事故なみに首が後方に強く反り返り、その反動で前方に勢いよく倒れ込みました。さらに起きあがろうとしたところを体当たりされ、新たな衝撃が加わり……。交通事故でむち打ちになった患者様の悲惨さを身を持って体験した出来事でした。

むち打ち症は事故後2〜3週間してから痛みだすことも

一度むち打ちになると首がその衝撃を覚えてしまい、治療を終えて何年たっても事あるごとに首の不調や違和感を感じるようになってしまうことがよくあります。しかしその頃になっては事故の当事者も誰も補償してくれませんから、残るのは無念さだけ、ということになってしまいます。

事故にあった瞬間は全身にアドレナリンが回り、それから暫く極度の緊張状態が続くため、最初に医師の診察を受けた際にはまだ痛みがそれほど感じられない場合があります。3週間くらいしてから痛み出すケースも少なくありませんので、少しでも首に痛みや違和感を感じていたら、最初の診察を受ける際に首に衝撃を受けたことをしっかり伝えておきましょう。

自分の痛みは他人にはわからないものです。痛くならなければ治療をしないというだけのことですので、早めの診察をおすすめします。ずっと後で痛み出してから初めて訴えても、事故との因果関係を証明できなくなってしまいますよ。

むち打ち症とは?

むち打ち症は「頚椎ねんざ」のひとつです。ほとんどが自覚症状だけで、骨や椎間板(ついかんばん)、靭帯(じんたい)などには損傷をともなわず、心理的な状態が大きく影響します。検査をしても神経障害はみられず、安静にしていれば3〜6週間でよくなります。

目視できる損傷がある場合、「頚椎脱臼(けいついだっきゅう)」や「頚椎骨折(けいついこっせつ)」など別の病名がつき、さらに重篤な疾患と診断されます。

交通事故でむち打ち症に 〜20代男性の場合

これは事故に遭い、むち打ち症と診断を受けた20代男性のお話しです。診てみると、強い衝撃による筋緊張に加え、頚椎のバランスが崩れていました。こういった患部の乱れを整える治療は当院の得意とするところです。

整復治療で乱れたバランスを整え、本来の自然治癒力を高めつつ、指圧を施し損傷によってこわばった筋肉をほぐしました。3週間もすると痛みはすっかり取り除かれ、7週間で施術が終了しました。

このように整復(せいふく)治療はねんざの治療に効果的で、手首や足首のねんざにも高い効果を発揮します。また、むち打ちの治療には牽引(けんいん)療法や電気治療なども効果があります。

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