2024年3月の休診日:3月3日(日)・10日(日)・17日(日)・24日(日)・31日(日)が定期休診日となります。

症例ブログ《からだ研究所》

なぜ治るのに時間がかかるの?交通事故治療

なぜ治るのに時間がかかる? 交通事故の治療

突然、交通事故にあう。そして、長引く治療期間

交通事故にあうと、思わぬケガをします。バイクに乗っていて、巻き込まれ転倒したり、歩いているときに足を車で踏まれたりと、普段は身体にかかることのない大きな外力が加わる形でケガをします。

交通事故でのケガは、この大きな外力のため、自分でころんだりぶつけたりするよりも治りが遅くなります。長いものだと治癒までに3ヶ月から6ヶ月もの期間がかかることがあります。

痛みが治まってきても、ふとしたときに痛みが復活したりしますので、根本原因を取り除き、痛みや辛さが残らないようしっかり治療しましょう。

「車に左足を踏まれた」交通事故で来院された40代男性の場合

バイクに乗っていて停車したところ、車に左足を踏まれ、受傷した40代男性の症例です。すぐに病院に行きレントゲンを撮りましたが、骨に異常はないとの診断でした。しかし左足の甲に腫れがあり、内出血や圧痛も強く、体重をかけると痛くて歩くのも困難とのこと。病院も遠かったので、近くの当院に来院されました。

触ると痛いとのことでしたので、施術には赤外線治療器を使用しました。施術後に包帯と特製の湿布で安静固定を施すと、なんとか足をつけて歩けるようになりました。

皆さんもケガをすると包帯を巻くことがありますよね? これってなぜだかご存じでしょうか。(1)患部を圧迫することで出血や腫脹(しゅちょう)を抑える、(2)体重による負荷を減少させる、(3)本人が気にしてかばうから。…答えは以上の3つ、すべてです。とくに(3)の理由で、僕はすぐに巻くことにしています。包帯をしていると無理できませんし、本人が安静にしてくれるから早く治るのです。これぞ天王町接骨院スタイル!

こうして1週間毎日通っていただき、電療と包帯交換を続けたところ、腫れが引いてきました。しかしまだ圧痛と歩行時の痛みがあるので、(2)の理由で、引き続き包帯をしてもらいました。

交通事故によるケガが6週間で治療終了

さらに1週間がたち、歩くときの痛みが落ち着いてきましたので、包帯ははずしてテーピング固定に切り替えました。このテーピングによって足の動きをサポートし、歩行時の痛みを軽減させます。しかしテーピングの効果は2日間しか続かないので、1日おきに来院していただき、治療を続けました。

3週目には痛まない時間も増えてきましたが、まだ階段や下り坂で強く痛みがはしります。また、雨ふりや気温の低いときも痛みが増すようです。これは損傷した組織の血行不良が原因です。これらが安定するまではまだテーピング固定を続けてもらうことにしました。

4週目には階段や下り坂でもほとんど痛みを感じなくなりましたので、テーピングをはずしました。しかしまだ少しは痛みがあるのと、テーピングをしていないことによる不安感を感じるそうです。

あくまでもテーピングをしていない状態に慣れてもらうため、テーピングはせずに、電療とリハビリマッサージを続けていきました。そして6週目にはほとんど痛みを感じることなく、日常生活をおくれるようになりましたので、治療終了となりました。

交通事故は早めの適切な治療が大切

この患者様は交通事故でしたので、自分でひねったりしてケガをしてしまう外傷性(がいしょうせい)のものよりも、少し長めに治療期間を要しました。

交通事故によるケガは後に痛みが残るのが心配だとよく言われますが、適切な治療をすることで、その後も痛みなくすごせるようになります。

交通事故にあったら、とにかく痛くなる前に受診しておきましょう!